Visional Designer Blog

デザインマネージャーが選ぶ、ビジネス視点を持ってプロダクトデザインするための6冊

こんにちは。ビズリーチ事業部で企業さま向けのWebサイトの改善を行なっています松永です。

今回は、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズでデザイナーのマネージャーを務める大河原 陽平、挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」で同じくマネージャーを務める殷 瑞に、ビジネス視点を持ってサービスデザインに取り組むために参考にした本を中心に、オススメの本を3つの観点から選んでもらいました。

  1. デザイナーがビジネス感覚を養うためのオススメの1冊
  2. 現在取り組んでいる課題の参考にしている1冊
  3. プロダクトデザインに挑戦したい学生に向けての1冊

Visionalのプロダクトデザイナーはデザインの要件定義や、UI/UXデザインを設計するだけではありません。事業を成長させるため、デザイナー以外のメンバーを巻き込みながら新規のプロジェクトを立ち上げたり、プロダクトや業務フロー改善を提案したりしています。

そのため、デザインのスキルはもちろん、事業への理解やプロジェクトを前に進めるスキルも求められます。

この記事では、デザイナーを率いるマネージャーがビジネス感覚を身につけるために参考にした本や、プロダクトやチームの課題解決の足掛かりとしている本を紹介しています。

きれいなデザインをつくるだけでなく、事業成長に貢献するデザイナーを目指すみなさまの参考になれば幸いです。

デザイナーがビジネス感覚を養うためのオススメの1冊

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

ピーター・ティール 著, ブレイク・マスターズ 著, 関 美和 翻訳, 瀧本哲史 序文 / NHK出版 / 2014.9.27 発売

この本は、PayPal創業者のピーター・ティール氏が書いたもので、スタートアップがどんな市場を狙い、事業を伸ばしていくかについて説明されています。

「事業が伸びるかどうかはドメインで7割決まる」と言われるほど、ドメイン選択は重要視されています。

どれだけ優秀なエンジニアやデザイナー、ビジネスサイドの人材を集めても、徹底的にリサーチをしてすぐれたUXを提供しても、ドメインがよくなければ結果にはつながらないということです。

よく、「デザイナーもビジネスを理解し業務に取り組むべき」と言われますが、そもそもどれくらいの規模を目指している事業なのかを理解できていなければ、目の前の数字を判断できませんよね。

私自身、プロダクトデザインをする際にも、前段としてビジネス感覚をつかむことで、今作っているものや、今後作っていきたいものがどうあるべきなのかを考えられ、結果的に経営層とのコミュニケーションにも活かされています。

(デザイナー:大河原 陽平)

世界最速ビジネスモデル 中国スタートアップ図鑑

井上 達彦 著, 鄭 雅方 著 / 日経BP / 2021.5.13 発売

「ビジネスモデル」を中心に、中国のスタートアップ企業はなぜ急成長を成し遂げられたかを解説した本です。

非常に競争が激しい中国IT業界において、どうやって生き残るのか、競合サービスとどこを差異化できれば勝てるのか、大手企業の影の中どうすれば成長できるのか。本書ではこれらの観点から企業成長の仕組みを解き明かしていて、ビジネスモデルの構造に対する理解が深められると思います。

デザイナーももっと高い視点、広い視野からプロダクトと向き合うべきだと思い、本書をおすすめします。

(デザイナー:殷 瑞)

現在取り組んでいる課題の参考にしている1冊

学習する組織 ― システム思考で未来を創造する

ピーター・M・センゲ 著, 枝廣 淳子 訳, 小田 理一郎 翻訳, 中小路 佳代子 翻訳 / 英治出版 / 2011.06.22 発売

現在、HRMOSという人材管理ツールのプロダクトデザインを担当していますが、HRMOSが解決しようとしている組織課題や課題を抱える組織そのものの複雑性がすごく高いので、そのヒントを得るためにこの本を参考にしています。

この本では、「共創する組織」をつくるために必要な3つのことが書かれています。

優秀な人を1,000人採用できればこれらの内容は必要ないかもしれませんが、現実的には難しく、組織・個人が動機づいて自己研鑽できる組織になっていく必要があります。

例えば、本の中で紹介されている「チーム学習」のパート。
すごく優秀なエンジニアだけど、会話をしたがらない人がいたとします。そういった「考え方が異なる個人」に対して、各々が持っているメンタルモデルを理解し、何が擦り合っていないのかを考え、共創できる環境をつくる方法などが説明されています。

組織づくりにも、プロダクトマネジメントにも活用できる概念だと思うので、マネージャーやプロダクトマネージャーの方に特におすすめしたい本です。

また、マネジメントをしていなくても、他の職種や立場の方とのコミュニケーションに課題を感じている方にはぜひ読んでいただきたい内容になっています。

(デザイナー:大河原 陽平)

INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

マーティ・ケーガン 著, 佐藤 真治 監修, 関 満徳 監修, 神月 謙一 翻訳 / 日本能率協会マネジメントセンター / 2019.11.1 発売

プロダクトマネージャーの観点から、プロダクト開発チームの仕事にフォーカスした本です。

プロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニアのあるべき姿、企画からデザイン、開発、顧客に届けるまでのプロセスを、例を交えながら説明しているので、デザイナーとしても有意義な内容がたくさんあると思います。

ユーザーヒアリングのポイントやプロトタイプの活用方法など具体的な話もあるため、仕事の中で迷ったときに、この本を参照する使い方もできると思います。

また、2008年に出版された第1版も良く、開発現場で発生した課題と解決方法は今となっても参考にする価値があります。

(デザイナー:殷 瑞)

プロダクトデザインに挑戦したい学生に向けての1冊

Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す「心理学」×「デザイン」の新ルール

ニール・イヤール 著, ライアン・フーバー 著, Hooked翻訳チーム 翻訳, 金山 裕樹 翻訳, 高橋 雄介 翻訳, 山田 案稜 翻訳, TNB編集部 翻訳 / 翔泳社 / 2014.5.23 発売

「ソーシャルゲームでつい課金してしまった」「Instagramの自分の投稿へのリアクションが気になってしまい、ついつい見てしまう」ということは日常でもよくあるのではないでしょうか。

この本では、ユーザーに熱量高くプロダクトを使い続けてもらう「仕掛け」が、経済心理学や行動心理学などに当てはめて説明されています。

人間が考え行動する心理的な習性をプロダクトデザインに活用すれば、ユーザーに使ってもらえるプロダクトづくりにつながります。

私自身、プロダクトデザインをするときはもちろん、メンバーとのコミュニケーションの際などにも転用しています。

みなさまが普段使っているアプリケーションにもこの本で紹介されているモデルが使われているので、注目してみるとデザインに活かされる発見があるかもしれません。

(デザイナー:大河原 陽平)

UIデザインの教科書 マルチデバイス時代のインターフェース設計

原田 秀司 著 / 翔泳社 / 2019.1.21 発売

UI/UXデザインの基礎知識を解説した本です。UI/UXデザインを進めるなかで大事な「ユーザーを迷わせない」デザインを中心に、図でわかりやすく説明しています。

また、ユーザーが扱うデバイスや、そのシステムや特徴が掲載されています。なぜWebアプリのデザインはこの設計になり、なぜモバイルアプリのデザインはこのようになるのか。デバイスごとの特性を把握することで、デザインの意図もより理解しやすくなります。

これからプロダクトデザインについて学ぼうという方にも簡単に理解できると思います。UI/UXデザイナーになりたい方におすすめの1冊です。

(デザイナー:殷 瑞)

次回もお楽しみに!

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