
組織づくりをリードする2人が選んだ、組織と文化をデザインするための6冊
こんにちは。ビズリーチ事業部で企業さま向けのWebサイトの改善を行なっています松永です。 今回は、株式会社ビズリーチのCDO(Chief Design Officer)を務める田中裕一、Visionalのデザイン組織にお […]
ビズリーチではデザイン戦略推進の一環として、デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を企業として提供する、さまざまな取り組みをおこなっています。
そのうちのひとつとして、社員のリクエストをもとに書籍を購入し、質の高いインプットの機会をサポートする「クリエイティブ図書館」を設置しています。
この「クリエイティブ図書館 企画展」では、毎月ひとつのテーマにそって書籍を紹介します。
今回のテーマは『ブランディングデザイン入門』。気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
ブランディングとは、様々な施策を通じて顧客にとってのブランド価値を高め、市場での優位性を獲得するための活動です。ブランド価値を高めるための接点は、商品やサービスにとどまらず、組織、団体、人物、イベントなど、あらゆるものが該当します。
今回は「ブランディング」をテーマに、ブランドを創造していく上で参考にしたい本を集めてみました。
ブランドとはどのように構築されていくものなのか。デザイナーはブランディングにどう関わっていくのか。昨今、日常会話でも当たり前のように登場する「ブランド」という概念を、考えるきっかけになれば幸いです。
(クリエイティブ図書館 司書:岡本 ちひろ)
小山田育, 渡邊デルーカ瞳 著 / クロスメディア・パブリッシング / 2019.4.26 発売
なぜブランディングが必要なのか、何をすることがブランディングなのか。知っているようで知らないブランディングのことを一つ一つ紐解いてくれる一冊です。
日本のビジネスシーンでも、ユーザーの心を動かすコミュニケーション戦略が必要とされている中、ビジネスとブランディングの関係性がわかりやすく語られています。
(デザイナー:狩野 菖)
ウジトモコ 著 / ビー・エヌ・エヌ新社 / 2016.6.9 発売
ブランドは、時代の流れに合わせて姿を変えることも時には必要です。
本書はデザイン・リニューアルの事例がたくさん紹介されているため、ブランドアイデンティティの再定義、リブランディングにおける葛藤など、ビジネス観点でのブランドのあり方の事例を知ることができます。デザイナー以外の職種の方にもオススメの一冊です。
(デザイナー:岡本 ちひろ)
中川淳, 西澤明洋 著, 日経デザイン 編集 / 日経BP / 2012.10.18 発売
「企業の規模にとらわれない、強いブランドはどう作られていくのか?」というテーマで書かれた一冊です。
老舗のお菓子ブランドから気鋭のデザイン事務所まで、全6社のブランディングワークを担当者のインタビュー形式で紹介されています。大部分が対話形式で進むので読みやすく、創業時のエピソードや、他社との差別化など、各社の戦略も知ることができます。「ブランドをそだてるしくみ」について理解が深まる一冊です。
(デザイナー:岡本 ちひろ)
内田喜基 著 / 誠文堂新光社 / 2018.12.6 発売
事例のビジュアルが多く、ブランディングについて楽しく気軽に読むことができます。
ロゴやパッケージができるまでのメイキングやボツ案まで見ることができるので、実際の制作フローやデザイナーが込めた想いなどを知ることができます。シンプルな構造の中に緻密な計算を織り込む、デザイナーの技術とこだわりが感じられる一冊です。
(デザイナー:岡本 ちひろ)
永井一史 著 / 誠文堂新光社 / 2015.10.8 発売
株式会社HAKUHODO DESIGN代表取締役社長であり、多摩美術大学の教授も務める永井一史氏が手がけた、ディレクションについての本です。
あらゆる情報をインプットし、事象の根本を見直して本質を解き明かすという永井氏のブランディング・メソッドが、たくさんの事例とともに紹介されています。普段何気なく目にする広告の裏側を知ることで、日常の視点がガラリと変わるような一冊です。
(プロダクトデザイナー:福田 佳世子)
デイビッド・エイリー 著, 郷司陽子 訳 / ビー・エヌ・エヌ新社 / 2016.11.17 発売(改訂第2版)
「Apple社といえば、あのりんごマークの会社ね!」というように、有名企業の社名を聞いたとき、真っ先に思い浮かぶのがロゴです。ロゴは会社の顔と言っても過言ではありません。本書は、10年、20年と長く愛されるロゴ作りの手法についてブランディングの観点からスケッチワークまで具体的に説明している一冊です。
ロゴ制作に携わる方はもちろん、将来ブランドを立ち上げようと考えている方にも参考になることが多く書かれた、オススメの本です。
(プロダクトデザイナー:福田 佳世子)
金谷勉 著 / 日経BP / 2017.12.15 発売
中小企業の生き残り術を、デザインだけでなく「経営×マーケティング×地域×技術」といった幅広いアプローチを事例と共に学ぶことができます。
サービスや商品の売上に留まらず、関わった人たちの目を輝かせすことができたか、モノづくりに関わるひとの熱量をどうあげていくかといった、難題に対するヒントがつまっています。
制作に関わる方のみならず、自社サービスの魅力を伝えるチカラを鍛錬したい営業職や人事の方にもおすすめしたい一冊です。
(デザイナーサクセスグループ:末吉 美和子)
ディスカバージャパン編集部 編集 / エイ出版社 / 2015.10.22 発売
地方創生にフォーカスした地域密着型ブランディングに触れられる一冊です。
地域ならではの魅力を掘り返し、日本中、さらには世界にまでブランドを広めることに成功した事例が満載です。様々なメディアを駆使して地域を盛り上げようとするクリエイティブからはとても大きなエネルギーを感じることができます。それぞれの地域での現場取材の内容が細かく記載されているので、臨場感が感じられるのも魅力的です。
(デザイナー:岡本 ちひろ)
次回の本棚もぜひお楽しみに。