
組織づくりをリードする2人が選んだ、組織と文化をデザインするための6冊
こんにちは。ビズリーチ事業部で企業さま向けのWebサイトの改善を行なっています松永です。 今回は、株式会社ビズリーチのCDO(Chief Design Officer)を務める田中裕一、Visionalのデザイン組織にお […]
ビズリーチではデザイン戦略推進の一環として、デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を企業として提供する、さまざまな取り組みをおこなっています。
そのうちのひとつとして、社員のリクエストをもとに書籍を購入し、質の高いインプットの機会をサポートする「クリエイティブ図書館」を設置しています。
この「クリエイティブ図書館 企画展」では、毎月ひとつのテーマにそって書籍を紹介します。
今回のテーマは『2年目デザイナーが後輩におすすめしたい1冊』。気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
ビズリーチでは、4月に新卒のデザイナー10名が入社しました!
入社から2ヶ月。研修で日々たくさんのことを学んでいる最中です。
今回は、そんな新卒デザイナーにぜひ読んでほしい1冊を、入社2年目の先輩デザイナー9名に紹介してもらいました!
「1年前の自分に読んでほしい!」
「初めての後輩に自己紹介したい!」
入社2年目ならではの新入社員に近い視点で、それぞれが想いを込めて選んだ1冊。
そんな9冊から、心に響く新鮮な1冊に出会えるのではないでしょうか。
新卒デザイナーでなくても発見のある1冊が見つかると思います。ぜひ、手に取ってみてください。
(クリエイティブ図書館 司書:岩松 栞)
社内ではこんな感じで展示をしています。
西村佳哲 著 / 筑摩書房 / 2009.2.1 発売
デザイン関連を中心として、あらゆる物作りのプロの仕事に対する姿勢、想いに触れられる一冊です。
人間の心をつかむ「いい仕事」が生まれるプロセスは不思議と共通点があります。
「仕事」と言う切り口から、わたしたちが普遍的に求めている何かを垣間見ることができました。
初めての社会人、仕事の幅と量が増えるなか、自分の仕事に対する姿勢や考え方を振り返りたくて手に取った本です。仕事に取り組む際に大切にしたいと思う言葉がたくさん詰まっていて、お気に入りの言葉には線を引いて、時々読み返しては気持ちを新たにしています。
(デザイナー:武 穂波)
森 正洋を語り・伝える会 著, ナガオカケンメイ 監修 / 美術出版社 / 2012.2.20 発売
九州の白山陶器を拠点とし、日本のプロダクトシーンを牽引しつづけたデザイナー・森正洋のデザインワークに焦点を当てた一冊です。
本書はプロダクトデザインについて述べていますが、書かれていることのほとんどはIT業界のデザイナーにも当てはまる内容だと思います。
手法やアウトプットが違うだけで、デザインの根本は同じなのだと気付かせてくれた一冊です。
(デザイナー:福田 佳世子)
細谷功 著 / dZERO / 2014.11.27 発売
デザイナーとして避けては通れない「抽象化思考」の基本を学べる一冊です。
配属後の議論、プレゼン、振り返りなどが思うようにいかなかった自分にとって「何ができていなかったのか」のヒントを教えてくれた本でした。
「具体と抽象の何が違うのか」「どうしたら具体と抽象をうまく行き来できるのか」などが、短いマンガを添えてわかりやすく書かれています。
(デザイナー:村上 隆紀)
ティム・ブラウン 著, 千葉敏生 訳 / 早川書房 / 2014.5.10 発売
デザインの道を諦めようと思っていたときに、「自分が描きたいデザイン」を見つけるきっかけとなった一冊です。
近年、モノ(製品)を介してどのようなコト(体験)が得られるのかという対価重視の考え方が強くなってきていますが、コトのデザインをする際にどのような思考と実践が必要なのかを教えてくれます。
デザインの力で事業を創りたい人にオススメの一冊です。
(デザイナー:狩野 菖)
アビー・コバート 著, 長谷川敦士 監修, 安藤幸央 訳 / ビー・エヌ・エヌ新社 / 2015.10.22 発売
複雑にからみあった情報を、解きほぐす方法を教えてくれます。
ステップごとに丁寧に解説をしてくれていて読みやすいです。図解してくれている部分もあり、スッと内容がはいってきます。
情報設計の基本をこの本から学び、設計に迷った時に必ず読む一冊です。
(デザイナー:長尾 朋美)
藤原晴彦 著 / オーム社 / 2015.10.26 発売
私が一時期どハマりしていた「生き物の擬態」に関する本です。
生き物が生存戦略のために生み出した擬態という技術はまさに生きるデザインだと思います。
読んでも謎が深まっていくばかりですが、不思議な世界がまだこの世にはあるんだなとロマンを感じられると思います。
虫が苦手な人はかなり注意が必要ですが、最初の写真ページ以外は文章のみの内容なので、ぜひ読んで不思議な世界を体感してほしいです!
(デザイナー:早川 聖奈)
宇都宮美術館, 兵庫県立美術館 編集 / 読売新聞社 / 2015年発売
宇都宮で開催されていたパウル・クレー展の公式図録。絵画からイラストレーションへ切り替わる時代を生きたクレーの作品に触れることができます。
私は学生時代からクレーが大好きで、色を使った印象の作り方やビジュアルを通した空気感の作り方にとても影響を受けました。
色・線・面の魅力を最大限に引き出し、目に見える情報以上のものを引き出すことに成功した彼の作品にぜひ触れてみてください。
(デザイナー:岡本 ちひろ)
Jessica Julius, Rich Moore, Phil Johnston 著 / Chronicle Books / 2018.10.30 発売
弊社デザイナーの間でも大変話題になった、映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」のアートワーク集です。
今作はインターネットの空間を舞台にした作品で、個人的に前作から大好きな映画です。
「インターネット」という視覚化しづらい概念を、誰でもわかりやすい世界観に落とし込むためのアイデアが詰まった1冊です。ポップな世界観の裏側にある、研究や技術をぜひのぞいてみてください。
(デザイナー:柿野 幸歩)
リブロワークス 著, 及川卓也 監修 / インプレス / 2018.6.22 発売
「プログラミングってなに?」というレベルから、JavaScriptの書き方を教えてくれる究極の入門書です。
プログラミングの経験のなかった私はJavaScriptの概念を理解するのに今現在も苦労しており、手取り足取り教えてくれるこの本に救われています。
「ちんぷんかんぷんすぎて何も分からない…」「JavaScript苦手だな…」と感じているときにおすすめの一冊です!
(デザイナー:岩松 栞)
次回の本棚もぜひお楽しみに。