
事業を前に進めるための、具現化のチカラ
この記事は、2023年5月10日に「Assured Tech Blog」にて公開された記事の転載です。 こんにちは、Assured 事業部デザイナーの戸谷です。 事業推進において、プロダクト開発の次の一手をどうするか?を […]
こんにちは、UXリサーチャーの舘山です。
1月22日に「UX RUN! | 事業に貢献する、UX組織の挑戦」を開催しました。
UXデザインやエクスペリエンスデザインに、事業会社のなかで取り組んでいる方々は、少しずつ増えてきているのではないでしょうか。しかし、事業部とは別軸で、UX専門の組織を企業内に立ち上げて戦略的にUXに取り組むことは、まだまだ難易度が高いことのように思います。
今回は、そんなUX組織の立ち上げに約5年前から取り組みを始めていた楽天と、昨年8月から挑戦している私たちビズリーチの、これまでの挑戦から得られた知見を共有するトークイベントを開催しました。
楽天からは、UX組織立ち上げメンバーの佐藤さんと河村さんが、ビズリーチからは、CDOの田中とUX組織のマネージャー景山が登壇。イベントには、50名の参加枠に対し100名以上の方から、お申し込みいただきました。
今回は、当日おこなった4つのテーマのトークセッションの一部をご紹介します。本レポートが、UX組織の立ち上げやUX推進にあたって、何かのヒントになれば幸いです。
全体を通して「信頼」「投資対効果」「熱意ある人」という3つのキーワードが印象的でした。ぜひ、そちらにも注目してご覧ください。挑戦を始めたばかりの私たちにとっても、学びと刺激の多い会となりました。
写真左から、田中、景山、佐藤さん、河村さん
佐藤 友哉 (Tomoya Sato)
楽天株式会社 ブランド&マーケティング戦略部 ユーザーエクスペリエンス戦略課 UX戦略グループ マネージャー
河村 征志 (Masashi Kawamura)
楽天株式会社 ブランド&マーケティング戦略部 ユーザーエクスペリエンス戦略課 UX戦略グループ CX・UXストラテジスト
田中 裕一 (Yuichi Tanaka)
株式会社ビズリーチ CDO/デザイン本部 本部長
景山 泰考 (Yasutaka Kageyama)
株式会社ビズリーチ デザイン本部 プロダクトデザイン室 マネージャー/エクスペリエンス戦略室 マネージャー
また、イベントのモデレーターは株式会社DONGURIで戦略コンサルタント/ファシリテーターを務める早川将司さんにお願いしました。肩書きはいずれも、イベント開催時点のものです。
楽天では約5年前から、ビズリーチでは昨年8月から。それぞれ組織を横断したUX組織を立ち上げ、取り組みを開始しています。イベントの冒頭に「なぜUX組織の立ち上げたのか」について、楽天の佐藤さんとビズリーチの田中からお話させていただきました。
ここからは、各自の発言のポイントを箇条書きでまとめてご紹介していきます。
楽天 佐藤さん:
ビズリーチ 田中:
UX組織の立ち上げにあたって、様々な障害がありそうですが、両社は組織の立ち上げにあたり、何から始めたのでしょうか?佐藤さんからは事業部と寄り添って課題を解決していったエピソードが、田中からは経営観点で見たUXの話と信頼について語られました。
楽天 佐藤さん:
ビズリーチ 田中:
信頼や説明責任の話が出たとおり、専門組織を立ち上げると「価値をきちんと出しているのか」ということが問われることになります。
UX組織が事業貢献していくためには、何が大切なのでしょうか。ビズリーチのUX組織でマネージャーを務める景山は事業部との期待値調整について、楽天の河村さんはプロジェクトで現場のメンバーを巻き込むことの大切さについて触れていました。
ビズリーチ 景山:
楽天 河村さん:
イベント終盤では、UX組織を立ち上げてから現在まで、そして今後の課題と挑戦についての話になりました。ビズリーチの景山からは、事業部で仕事をするUXデザイナーが活躍できる仕組みづくりの話が。楽天の佐藤さんからはUXをマネジメントするためのKPIについてお話いただきました。
ビズリーチ 景山:
楽天 河村さん:
楽天 佐藤さん:
ビズリーチ 田中:
懇親会もたくさんの方に残っていただけました
「UX RUN!」というイベント名の通り、すでに組織を立ち上げてUX実践にチャレンジしている楽天、立ち上げている最中のビズリーチともに、トライ&エラーを日々繰り返しています。
私たちとしては、これからも今回のようなUXについての知見をシェアできる場を定期的に設けていきたいと考えています。各社のUX実践へのトライ、そこで得た学びを情報交換していくことで、事業会社で同じようなチャレンジに向かってアクションを起こしている人たちの助けになれば幸いです。
また、同じような想いを持つ人たちが集まることで、業界全体の顧客価値向上に貢献できればと思っています。
今後のUX RUN!にもご注目いただければと思います。ありがとうございました。