Visional Designer Blog

デザインの本棚 – ビズリーチのデザイナーが選ぶ今月の5冊 12月編

ビズリーチでは昨年の春から「デザインの力を高める年」と銘打って、デザイン戦略の取り組みを開始しました。「デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を、企業として約束する」という考えのもと、さまざまな取り組みを行なっています。

その取り組みの一つとして、デザイナーのキャリアと成長を支える「質の高いインプットの機会」を企業としてサポートするため、毎月、メンバーから寄せられるリクエストを元に書籍を購入し、インプットに活用しています。

詳しくは下記をご覧ください。
質の高いインプットを目指して。ビズリーチオフィスに「デザイナーのための図書館」が誕生!

このシリーズでは、その書籍をメンバーのコメントと合わせて紹介していきます。
気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く

パティ・マッコード 著, 櫻井祐子 訳 / 光文社 / 2018.8.17 発売

NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く

急成長している「Netflix」が、どのようにして強い組織を作ってきたのか語られている本です。採用、評価、アサイン、チーム文化、解雇に至るまで、様々な観点からわかりやすくまとまっています。Netflix独自の考え方が多く紹介されていて、新鮮な発見のある、面白い本です。

個々がハイパフォーマンスを出せる仕組みを作るためには、従業員も経営視点をもつ必要があります。自分が働いている会社やチームと比較しながら、自分自身の働き方について見直すきっかけになると感じました。どんな職種の方が読んでも学びのある一冊だと思いました。

(デザイナー:櫻井あずみ)

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

スコット・ギャロウェイ 著, 渡会圭子 訳 / 東洋経済新報社 / 2018.7.27 発売

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

世界を大きく変えたGoogle、Apple、Facebook、Amazon。この4社が築いてきた「四騎士の時代」の、今とこれからを考えるビジネス書です。誰もが耳にしたことがある4つの企業の成功と、その背景にある人の欲を捉えた戦略を、皮肉や批判とユーモアを交えて紹介しており、とても読みやすかったです。

四騎士にあって、他の有名企業に欠けているものは何か?予言のような、警告のような、読む人によって様々な角度から考察することができる内容ではないかと感じました。ビジネスの構造変化が激しい現代に、どのようなビジネスの潮流が待っているのか理解できる一冊です。

(デザイナー:遠嶋伸昭)

スペキュラティヴ・デザイン —問題解決から、問題提起へ。

アンソニー・ダン, フィオーナ・レイビー 著, 久保田晃弘 監修, 千葉敏生 訳 / ビー・エヌ・エヌ新社 / 2015.11.25 発売

スペキュラティヴ・デザイン —問題解決から、問題提起へ。

昨今恒久的に問われているのが「幸せの定義」についてです。本書が提示しているスペキュラティブデザインは、その問いに対する一つの解を与えてくれるものかもしれません。

一般的にデザインとは問題解決の手段と考えられていますが、本書では問題を提起することに主眼を置いています。本書を読み、スペキュラティブなデザインとは、人類がもてる可能性を最大化し、刺激的な人生を送るためのスパイスとなりえるものだと感じました。デザインの可能性を引き上げたい、これまでと異なった観点からデザインを捉えたい人におすすめの一冊です。

(フロントエンドエンジニア:深澤誠矢)

デザインのデザイン

原研哉 著 / 岩波書店 / 2003.10.22 発売

デザインのデザイン

デザインの事例をもとに、その意図や背景を紐解いていきながら「デザインとは何か」に迫っていく本です。愛知万博や長野五輪などのビッグプロジェクトにも触れられます。

それぞれの事例において
・歴史、世界情勢、企業理念、国の文化等の背景
・素材、形、文字、色などの要素がもつ意図
・デザインから生みだされるメッセージ、雰囲気、価値観、体験
等を多角的に、深く読み解いており、デザインの奥深さと緻密さに改めて気づきました。

デザインする人にもしない人にも、「デザインとは何か」という疑問へのヒントを与えてくれる本だと思いました。

(フロントエンドエンジニア:渡邉一輝)

毎日読みたい365日の広告コピー

WRITES PUBLISHING 著 / ライツ社 / 2017.12.16 発売

毎日読みたい365日の広告コピー

1年365日、それぞれの日付にゆかりのある名コピーに出会える書籍です。1月は新しいことを始めるコピー、3月は別れにまつわるコピーなど、広告を通じて1年の流れを感じることができます。たくさんの切れ味鋭い言葉に触れて、感性を高めるのにも役立ちますし、何でもない1日にこんな意味があるのだと気付きを得ることもできます。

クリスマスやハロウィンといったイベントがある日付のコピーが参考になるのはもちろん、自分や大切な人の誕生日や、読んだ日の名コピーを探して見るのも一興です。言葉を仕事にしているすべての人にオススメです。

(デザイナー:槌谷 夏月)

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