
組織づくりをリードする2人が選んだ、組織と文化をデザインするための6冊
こんにちは。ビズリーチ事業部で企業さま向けのWebサイトの改善を行なっています松永です。 今回は、株式会社ビズリーチのCDO(Chief Design Officer)を務める田中裕一、Visionalのデザイン組織にお […]
ビズリーチでは昨年の春から「デザインの力を高める年」と銘打って、デザイン戦略の取り組みを開始しました。「デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を、企業として約束する」という考えのもと、さまざまな取り組みを行なっています。
その取り組みの一つとして、デザイナーのキャリアと成長を支える「質の高いインプットの機会」を企業としてサポートするため、毎月、メンバーから寄せられるリクエストを元に書籍を購入し、インプットに活用しています。
詳しくは下記をご覧ください。
質の高いインプットを目指して。ビズリーチオフィスに「デザイナーのための図書館」が誕生!
このシリーズでは、その書籍をメンバーのコメントと合わせて紹介していきます。
気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
増田明子 著 / 日経BP / 2016.11.17 発売
世界中で愛されるブランド「MUJI」が、文化圏も生活習慣も異なる世界を舞台に、なぜ日本で売っている商品そのもので成功することができたのか、その秘密に迫る一冊です。MUJIの一貫されたブランド戦略を通じて、デザインプロセスに必要なエッセンスを学ぶことができます。
また、人間の本質にアプローチするモノづくりへの姿勢が書かれているので、真に必要とされるモノはどのようにデザインされているのかを知ることができます。
グローバルブランドを築きたいと考えている人や、日本の美を洗練させたモノづくりに興味がある人にぜひ読んでいただきたい一冊です。
(デザイナー:狩野菖)
ディヤン・スジック 著, 生駒芳子 訳 / マガジンハウス / 1991.12.1 発売
「コムデギャルソン」とその創始者川久保玲のモノグラフです。筆者は幅広いジャンルの表現について評論や本の執筆を手がけるディヤン・スジックで、川久保玲の作品や発言に触れ、その核となる信念を考察し彼女の作り上げたブランド「コムデギャルソン」の世界を詳細に分析しています。
現在は絶版となっており、なかなかお目にかかる事が出来ない貴重な書籍だと思いますが、世界を牽引するブランドの生まれた初期の空気感と、そのブランドを作り上げたデザイナーの信念を知りたい方はぜひ読んでみてください。
(デザイナー:武穂波)
Jesse Reed, Hamish Smyth 編集 / Standards Manual / 2015.9.1 発売
1976年に発行されたNASAのグラフィックの使用規格書「NASA Graphics Standard Manual」の復刻版。「ロゴタイプ」「刊行物」だけでなく、「サイネージ」や「自動車」「職員の制服」など様々なデザインのガイドラインがまとまった一冊です。オリジナル版のリング式バインダーのようにページが印刷されており、資料を見ているようでワクワクしました。
グラフィックに興味のある方はもちろん、ブランディングに興味のある方にもオススメしたいです。洋書ですが、写真やイラストがメインなので眺めるだけでも十分楽しむことができます。
(デザイナー:早川聖奈)
ジュード・スチュアート 著, 細谷由依子 訳 / フィルムアート社 / 2016.8.24 発売
模様の意味を、歴史や事例から様々な視点で知れる本。模様ごとに分類されているので、自分が気になったものから調べて行き来しながら読むことができます。途中に出てくる大胆なグラフックの模様のページも、見ているだけでワクワクします。
自分が制作しているもののデザインやレイアウトに迷ったとき、デザインコンセプト決めの段階で悩んだとき。息抜きがてら読んでみると、何か発見がありそうな本です。
(デザイナー:柿野幸歩)
PIE International 編集 / PIE International / 2017.1.23 発売
フォント別に「見出し」「リード」「本文・キャプション」の3つのパートを組み合わせて比較できる、文字にかかわるすべての人のための組版見本帳。
画面だけでは分からないサイズ感や印刷時の使用イメージをあれこれランダムに試すことができるのが大きな特徴で、めくっているうちに思いがけない発見やアイデアが生まれてきます。
ノンブルの入れ方やユニークな装丁など随所に遊び心もあり、触っているだけで楽しい本になっています。紙媒体での作品を制作中の方、自分だけのフォントの組み合わせを見つけたい方などに特におすすめです。
(デザイナー:岩松栞)