Visional Designer Blog

デザインの本棚 – ビズリーチのデザイナーが選ぶ今月の5冊 10月編

ビズリーチでは昨年の春から「デザインの力を高める年」と銘打って、デザイン戦略の取り組みを開始しました。「デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を、企業として約束する」という考えのもと、さまざまな取り組みを行なっています。

その取り組みの一つとして、デザイナーのキャリアと成長を支える「質の高いインプットの機会」を企業としてサポートするため、毎月、メンバーから寄せられるリクエストを元に書籍を購入し、インプットに活用しています。

詳しくは下記をご覧ください。
質の高いインプットを目指して。ビズリーチオフィスに「デザイナーのための図書館」が誕生!

このシリーズでは、その書籍をメンバーのコメントと合わせて紹介していきます。
気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

けっきょく、よはく。-余白を活かしたデザインレイアウトの本

ingectar-e 著 / ソシム / 2018.7.20 発売

けっきょく、よはく。-余白を活かしたデザインレイアウトの本

余白を活かしたデザインレイアウトの本。「普通のデザイン」と「洗練されたデザイン」の違いが分かりやすく解説されています。

「情報整理はできたけど、なんかゴチャゴチャしてる。」「商品も情報も伝えたいのに、なんかいまいち……」デザイナーならば、一度はこのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。

情報が整理され、洗練されたデザインを生み出せるかどうかは余白の使い方次第。会話における「間」と同じように、適切な余白のあるデザインは見る人の目を休ませ、読み手にストレスを与えません。「普通デザイン」を卒業したい!という、レイアウトに悩んだ時の助けになると思います。

(フロントエンドエンジニア:菅野 久美子)

コーディングWebアクセシビリティ-WAI-ARIAで実現するマルチデバイス環境のWebアプリケーション

ヘイドン・ピカリング 著, 伊原力也, 太田良典 監修, 株式会社Bスプラウト 訳 / ボーンデジタル / 2015.3.27 発売

コーディングWebアクセシビリティ-WAI-ARIAで実現するマルチデバイス環境のWebアプリケーション

Webアプリにキーボードユーザーとスクリーンリーダーユーザーを考慮したインタラクティブ性を持たせることをテーマとした書籍。主にWAI-ARIAについて書かれていますが、抽象的な解説に加え、具体的な実装方法が平易に書かれているので理解しやすいです。また、JSを用いたリッチアプリケーションにも使える内容なので、すぐに実践で使えます。

デザイナーからエンジニアまで、「Webアプリのアクセシビリティについて知りたい・追求したい」人たちに読んでいただきたい1冊。

(フロントエンドエンジニア:相澤 大和)

広告コピーってこう書くんだ!読本

谷山雅計 著 / 宣伝会議 / 2007.5.15 発売

広告コピーってこう書くんだ!読本

UIデザイナーも、ときにはコピーを書くことがあります。その機会は唐突にやってきたりするもの。

この書籍は、TIPSごとに分かれた章立てと優しい言葉遣いで構成されており、コピーを書いたことがない人でも直感的にコピーの書き方を学ぶことができます。
「散らかす→選ぶ→磨く」フローでのコピー選定や、「ダメ出しを制約と思えるか、ヒントと思うか。」など、コピーライティングとデザインの共通点にもたくさん出会えるでしょう。はじめてのコピーライティングから、仕事における気づきを得たい時まで、様々なタイミングで開くことのできる1冊です。

(UIデザイナー:鹿島 千尋)

アップルデザイン

ポール・クンケル 著, 大谷和利 訳 / アクシスパブリッシング / 1998.7.10 発売

アップルデザイン

この本は、アップル社のインダストリアルデザインの遍歴を描いたものです。

プロダクトの魅力を余すところなく伝える大判写真は見ごたえがあり、同社のプロダクトデザインの進化を感じられます。
スティーブ・ジョブズ達がシリコンバレーのガレージから今のアップル社を確立するまで、どのような成長過程を歩み、どのようにチームが役割を果たしていったのか……。1998年に発行されたものなので情報が少し古いですが、内部の事情が赤裸々に書かれているので、歴史本としても面白いです。

(デザイナー:福田 佳世子)

デザインが日本を変える-日本人の美意識を取り戻す

前田育男 著 / 光文社 / 2018.5.16 発売

デザインが日本を変える-日本人の美意識を取り戻す

マツダが掲げているデザインフィロソフィー「魂動デザイン」がどのような過程を経て生まれ、これまでどう成長し、そしてどこに向かっているのかが書かれています。マツダが今まで行ってきた「デザイン価値を世に証明すること」ー「企業のブランドを築いてきた過程」がストーリー仕立てで詳しく書かれていて、デザインの持つ社会的な価値やブランディングについて考えさせられます。

プロダクトデザインをしている人、ものづくりをしている人には是非読んで欲しいと思う作品です。単なるビジネス書ではなく、1つの物語のような内容のため、一気に読了することができました。

(デザイナー:長尾 朋美)

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