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事業×デザインの先駆者から学ぶ ——「Business × Design Meetup Vol.1」開催レポート

こんにちは。今年4月に新卒入社したデザイナーの柿野です。

9月19日(水)に、イベント「Business × Design Meetup Vol.1 〜事業を知り、デザインを考える〜 / 渋谷の街の未来づくりとデザイン」を開催しました。

このイベントは、ビズリーチデザイナーの「事業会社のデザイナーとして、先駆者から学びを得たい」という想いから生まれました。

当日はゲストの方による講演や、パネルディスカッション、参加者を交えた懇親会を行い、たくさんの方にご参加いただきました。この記事では、イベント当日の様子をお届けします!

  • 「Business × Design Meetup 〜事業を知り、デザインを考える〜」とは?
  • 登壇者 / 当日の様子について
  • イベントを通して何に気づいたか

「Business × Design Meetup 〜事業を知り、デザインを考える〜」とは?

Business × Design Meetup は「事業×デザイン」をテーマにしたイベントです。イベントの企画・司会を担当したクリエイティブディレクターの古結が「イノベーションを起こす人、先駆者の話を聞きたい!」という想いを抱いたことから始まりました。

イベントへの想いを語る古結

事業会社のデザイナーとして「事業に成功している人は、なぜデザイン的に成功しているのか」を先駆者の方から聞き、思考のプロセスを垣間見ることで気づきを得たい。そして、気づきを得るだけでなく、次に活かすことを来場者のみなさまにもおこなってほしい。というごあいさつをさせていただきました。

今回は Business × Design Meetup の第1回目として、 「渋谷の街の未来づくりとデザイン」をテーマに、クリエイティブディレクターの佐藤夏生さまと、 直近では一般社団法人渋谷未来デザインの事務局次長兼プロジェクトデザイナーとしてご活躍されている長田新子さまをゲストとしてお迎えしました。

おふたりは渋谷に住む・働く人たちによるオープンイノベーションを促進する「渋谷未来デザイン」に参画されており、企業・自治体などさまざまな事業体からの視点にもとづいた「事業×デザイン」の取り組みを行っていらっしゃいます。イベントでも、この取り組みやこれまでのお仕事の経験にもとづいた、さまざまなお話をお聞きすることができました!

また、開催にあたって、渋谷の「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」さまにご協力いただきイベントスペースを使わせていただきました。日々イベントを開催しているだけでなく、会員制のシェアワークプレイスや貸し会議室としての利用もできる空間です。

開演前の様子。白を基調とした、開放感のあるオープンスペース!

緑も多く、リラックスできる心地の良い空間です

イベントロゴのステッカーも配布しました

登壇者プロフィール

ゲスト | 佐藤 夏生 | Creative Director / CEO

博報堂のエグゼクティブクリエイティブディレクターを経て、2017年、ブランドエンジニアリングスタジオEVERY DAY IS THE DAYを立ち上げる。過去には、adidas、NIKE、Mercedes-Benzのクリエイティブディレクターを歴任。
近年は、TOYOTAの事業開発やBRIDGESTONEのグローバルモーターショーのプロデュース、コーディネートアプリWEARの開発など。2018年、渋谷区のフューチャーデザイナーに就任。プロダクトやサービスの開発、空間、子供の教育プログラムなど、クリエイティブワークを拡張している。JAPANグッドデザイン賞をはじめ、日本ACCマーケティングエフェクティブネス賞グランプリ等、国内外で数々の賞を受賞。

ゲスト | 長田 新子 | 一般社団法人 渋谷未来デザイン

AT&T、ノキアにて情報通信及び企業システム・サービスの営業、マーケティング及び広報責任者を経て、2007年にレッドブル・ジャパン入社。最初の3年間をコミュニケーション統括、2010年から7年半をマーケティング本部長として、日本におけるエナジードリンクのカテゴリー確立及びレッドブルブランドと製品を日本市場で浸透させるべく従事し、9月末にて退社し独立。現在は2018年4月に設立された一般社団法人渋谷未来デザインの事務局次長兼プロジェクトデザイナー。

モデレーター | 田中 裕一 | 株式会社ビズリーチ CDO

制作会社、ネット系メガベンチャーでのUI/UXデザイナー、デザイン組織の立ち上げやマネジメントを経て、2017年4月にビズリーチへ参画。HCD-Net認定人間中心設計専門家。価値あるサービスを正しくデザインし世の中へ届け、デザイン業界全体の発展を実現する為、経営直下でデザイン戦略を計画・推進。

イベント当日の様子

佐藤夏生さま 講演「課題解決から、可能性創造へ」

佐藤夏生さまの講演からイベントはスタート。「課題解決から、可能性創造へ」というタイトルでお話ししていただきました。

デザインとは、社会や人々のニーズの変化を捉えて発想したアイデアを社会実装すること。人とモノの関係の潮目が変わった瞬間を捉える視点がデザインには必要であり、そういう視点をもてれば、自然と事業が生まれ、成長する。

これからの時代、企業やブランドの価値は、利益でなく人や社会をどれだけ前進させられるかで決まる。それを考えることが事業としてとても大切である。といったお話を、佐藤さまが携わったサービスの例を交えて聴くことができました。

印象的だったのは、「モノと人の関係はこの10年で急速に変わってきた。人の行動、ユーザーエクスペリエンスをイノベートしていくことがイノベーションの本質」というお話です。

例えば、写真の楽しみ方。カメラの性能が上がるという進化の一方で、インスタグラムなどによって、写真を共有する楽しみ方もうまれています。

このように人々の楽しみ方や行動はこの10年で大きく変わってきた、という身近な話を聞き、自分の生活でも、価値観がどんどん変わっているのだなと実感しました。

日頃の行動から、ユーザーがどんなことを楽しむのか?どんな行動をしているのか?に気づくことで、それを新しい事業に結びつけることができる。私もこれからビズリーチ社のデザイナーとして様々なサービスづくりに関わる中で、自分視点だけで物事を見るのではなく、様々な視点をもちデザインをしていきたい。

そうなるために、日々の自分の行動や周りの行動にもっとアンテナを張って、世の中の変化や価値観に気づいていけるようになりたいと思いました。

来場者の皆さんも、講演に聞き入りメモをとる方々が多くいらっしゃいました

パネルディスカッション

パネルディスカッションでは、ゲストの長田さまとビズリーチCDO田中が加わり「渋谷×デザイン」をテーマに議論を展開しました。渋谷未来デザインでの取り組みを通じて実感している、事業づくりとまちづくりの共通するところなど、他のイベントでは聞くことのできない貴重なお話を聞くことができました。

パネルディスカッションのテーマ

Q&A

Q&Aでは、ご来場いただいた方からも「渋谷の町づくりに対してのどのように考えているのか?」「登壇者3人はどういう人を尊敬するのか?」など、渋谷のまちづくりのことから登壇者自身のことまで様々な質問が飛び交いました。

懇親会

すべてのコンテンツが終わった後は、お酒を片手にケータリングをつまみながら登壇者も参加する懇親会に!

街づくりに関わっている方やインターネット企業のデザイナーなど、幅広い人が集まっており、来場した方から「今までこんなイベントはなかった!」と嬉しい声をいただきました。

イベントを終えて

今回のイベントの目的は、「先駆者の話を聞き気づきを得て次に活かす」であり、私もいち参加者として多くの学びがありました。この学びをこれから制作や仕事に活かしていきたいと思います。

「Business × Design Meetup」は、これからも定期的にテーマを変えて開催してまいりますので、皆様のご参加お待ちしております!

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