
組織づくりをリードする2人が選んだ、組織と文化をデザインするための6冊
こんにちは。ビズリーチ事業部で企業さま向けのWebサイトの改善を行なっています松永です。 今回は、株式会社ビズリーチのCDO(Chief Design Officer)を務める田中裕一、Visionalのデザイン組織にお […]
ビズリーチでは昨年の春から「デザインの力を高める年」と銘打って、デザイン戦略の取り組みを開始しました。「デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を、企業として約束する。」というデザイン戦略の要となる考えのもと、さまざまな取り組みを行なっています。
その取り組みの一つとして、デザイナーのキャリアと成長を支える「質の高いインプットの機会」を企業としてサポートするため、毎月、メンバーから寄せられるリクエストをもとに書籍を購入し、インプットに活用しています。
詳しくは下記をご覧ください。
質の高いインプットを目指して。ビズリーチオフィスに「デザイナーのための図書館」が誕生!
このシリーズでは、その書籍をメンバーのコメントと合わせて紹介していこうと思います。
気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
mio 著 / シーアンドアール研究所 / 2018.5.29 発売
「基礎から学ぶ」というタイトルの通り、Vue.jsのコンセプトから大規模開発での利用に至るまで詳しく解説されています。章立てがとても丁寧なため、読む人の学習状況に合わせて適切な章から読み始めることができます。図解やフロー説明なども多く、理解しやすいです。
印象的なのは、実装でハマりがちな部分への対策や、より便利に書くための手法が記載されている点です。
すんなり動く、というのは実際の業務上ではあまりないため、ハマったときのアドバイスはとても役に立ちます。しかも、デバッグ力まで身につくため、学びが業務に直結する構成になっていると感じました。
Vue.jsに興味がある方だけでなく、フレームワークなどを利用した1ステップ上の開発を学びたい方にもおすすめです。
(デザイナー:臼倉 すみれ)
スティーブン・ヘラー, ヴェロニク・ヴィエンヌ 著, 渡邉 淳矢 編, Bスプラウト 訳 / ボーンデジタル / 2015.11.13 発売
何百年もの間、脈々と受け継がれてきたグラフィックデザインの手法。今となっては当たり前の表現も、はじめは誰かの「ひらめき」から生まれたものです。そんな、世界に衝撃を与えた「ひらめき」の数々がこの本には詰まっています。
現代においてはテクノロジーの進化により高度に昇華された数多のデザイン手法が存在しますが、多くはこれらの視覚伝達デザインに基礎があるのではないかと思います。
デザインの歴史はアイディアと知恵の積み重ねである、そんなことを感じさせてくれる一冊です。迷った時には、この本を開いて先人たちに学ぶのはいかがでしょうか。
(フロントエンドエンジニア:新井 ふみ)
内田広由紀 著 / 視覚デザイン研究所 / 2000.4.1 発売
どんな制作物に使われる色にも、主役、脇役、アクセントなどの役割があります。この本で紹介されている自然物やアート、洋服、ポスターなどの身近な例から、それぞれの色がもつ役割や、色によって受け取るイメージ・効果を再認識することができました。
自分が制作するときにも活きる知識だと感じました。制作物のイメージが、ターゲットや目的に合っていないと感じるとき、どの役割の色が不足しているかを考えることでよりイメージに近づけることができるでしょう。印象に残るクリエイティブにするために、色の役割を意識するようにしたいと思いました。
(デザイナー:高木 晃)
佐藤千佳 著 / 永岡書店 / 2003.3.10 発売
この本は、色彩が私たちの生活にいかに影響を及ぼしているのかを知ることができる一冊です。
色彩の基礎だけでなく、ファッションやメイク、インテリア、食生活など、様々な場面で色彩の基礎をどのように活用できるのか、を学ぶことができます。
例えば、なぜスーパーなどで売られているミカンは赤いネットに入っているのか?なぜ手術室の壁や手術着が緑なのか?といった例が掲載されています。色彩の選び方や組み合わせ方を少し変えるだけで、大きく印象や効果を変えることができると改めて感じました。
(デザイナー:五十嵐 未夏)
情報デザインフォーラム, 山崎和彦, 浅野智, 上平崇仁 編集 / 丸善 / 2010.8.31 発売
情報デザインと銘打っていますがUXデザインの各種手法が集約されている書籍。PM向けな書物にも感じますが、デザイナーはむしろ必読です。
様々な本を何十冊分と集約しているのであまり聞きなれないフレームワークや専門用語もありますが、本文と注訳の2カラムに分けて情報を差別化しており事例もあるので理解が早いです。
情報デザイン・ユーザー調査・コンセプト・視覚化・評価をチャプター毎に分けているので、欲しい情報を欲しい時に読むことができます。
手元やデスクに常備しネット環境と並行して使うと本書の強みを活かせます。
(デザイナー:細淵 一伸)