
デザイナーブログで振り返る2019年のビズリーチデザイン
ビズリーチデザイナーブログ 編集の柳田です。今年もデザイナーブログを読んでいただき、誠にありがとうございました。 デザイン・テクノロジーの力でサービスの価値を最大化し、圧倒的なスピードで世の中に正しく届けていきたい。デザ […]
2月7日(水)、デザイナーの“はたらく”をテーマにした座談会・交流会「渋谷デザイナーズ会議 〜“はたらく”をデザインしよう〜」を開催しました。
当日は、ファシリテーターとゲストによるパネルディスカッションの後、参加者も交えた座談会・交流会を行いました。今回は、その様子と登壇者の思いをお届けします。
渋谷デザイナーズ会議は、20代社会人が未来の「働く」を考えるコミュニティ「BalconiiTalk(バルコニートーク)」から生まれた交流会です。 参加者をデザイナーに絞り、LT(ライトニングトーク)などを通じた勉強会ではなく、同世代の参加者同士や先輩デザイナーと「働く」をテーマに現在や未来について気軽にコミュニケーションできる場をご用意しました。
古結 隆介|株式会社ビズリーチ
大阪芸術大学映像学科卒業。前職で医療従事者向けサービスを運営するエムスリー株式会社にて、チームリーダー/システムアートディレクターとして新規事業立ち上げやプロダクトデザインに従事。2017年10月に株式会社ビズリーチに入社し、若手のための転職サイト「キャリトレ」のデザインを担当。今回のイベントの企画者。(写真左端)
田中 裕一|株式会社ビズリーチ
株式会社ビズリーチのプロダクトデザイン部部長 兼 デザイン戦略室室長。制作会社、メガベンチャーを経て2017年、株式会社ビズリーチへ参画。事業とデザインを通じて日本のインハウスデザイン業界の発展を実現するため、経営直下でデザイン戦略を計画・推進。(写真左から2番目)
荒砂 智之|株式会社ベイジ
数社のグラフィックデザイン会社、Web制作会社に勤務したのち、2011年に株式会社ベイジに入社。WebサイトのUX/UIデザイン、情報設計、アートディレクションを手掛ける。ロゴデザインについても多数の実績があり、「タイポグラフィ年鑑」への入選歴あり。近年は自身のブログとイベントへの登壇を中心に、社外に向けて活動範囲を広げている。(写真左から3番目)
真崎 達也|株式会社ディー・エヌ・エー
前職にて2005年から動画配信サービスの立ち上げに携わり、2009年、株式会社ディー・エヌ・エーに転職。 ゲームプラットフォーム開発や新規サービス開発を経験し、現在はデザイン戦略部のグループリーダーとして従事。社外兼業にてスタートアップ企業のサービス開発にも参画中。(写真右端)
当日は、デザイナーとして10年前後働いてきた登壇者が、それぞれのキャリアやデザイナーとしての働き方についてパネルディスカッションを行いました。
その後は少人数のグループに分かれ、ワークショップと座談会を行いました。
先輩デザイナーが「20代のキャリアで悩んだこと」など、他のイベントでは聞けないテーマでトークについて話しました。成功体験だけではなく、失敗や悩みなどリアルな話もあり、先輩デザイナー同士が真摯な回答に耳を傾けあう姿が印象的でした。
パネルディスカッションの最後には、「デザイナーの未来はどうなる?」といった壮大なテーマも。参加者の皆さんも正解がない質問だとは分かりつつも、先輩デザイナーそれぞれの考えに耳を傾け、関心が強いテーマのようでした。
パネルディスカッションの後は、先輩デザイナーを交えてグループに分かれました。参加者一人ひとりが3年後の《will・can・must》を紙に記入し、簡単なプレゼンを行いました。それに対して周りの人たちが感想を伝え、先輩デザイナーからはアドバイスを行うというワークショップを行いました。それぞれが自身のこと、これからのことを真剣に話している様子が印象的でした。
なぜ、今回のイベントを開催しようと思ったのか、企画した古結に話を聞いてみました。
ーー なぜこのイベントを開催しようと思ったのですか?
ロールモデルが身近におらず、目標が定まらないなかひたすら業務に取り組むデザイナーが多いと感じています。 そこで、参加者をデザイナーに絞り、先輩デザイナーの本音を聞けたり、悩みを相談できたり、学びを得られる場を作れば、複数のケースを見ながらさまざまな選択肢・パターンを知り、先輩や仲間と通じ合い、自分の価値観を見直せるのではないか?と考えて企画しました。
ーー 今後、どのようなイベントにしていきたいですか?
デザインは未来を形創ります。そして、未来を切り開いていく鍵は若い世代のデザイナーです。彼ら彼女らをサポートし、活躍の場をつくっていくことが先輩デザイナーの使命だと強く感じています。今、想い悩んでいる若手デザイナー達に、5年後には先輩デザイナーとしてロールモデルになってほしい。ロールモデルとなり、次の世代へバトンが渡る循環が生まれたら最高のエコシステムができるはずです。1人でも多く、早く、最適なロールモデルを見つけられるようになると嬉しく思います。
ーー ありがとうございました!
登壇者の皆さんに、今回のイベントの感想を聞いてみました。
真崎氏:自分もロールモデルを常に探しているので、少しでもお役に立てることがあれば協力したいと思いました。今までのキャリアや環境によって、それぞれの悩みがあるので、お話させていただいてとても面白かったです。優秀なデザイナーはたくさんいるので、積極的に話を聞きにいくと良いと思います。どこかで目標としたい人が見つかるはずです。
荒砂氏:悩みを語り合える仲間や先輩が居る人はとても恵まれていると思います。しかし、そんな環境ばかりではないことも事実。和やかな雰囲気でリアルな意見を交わしあえるこのような場があるのはとても貴重です。今後もっと沢山の方と触れ合える場になってほしいと思います。
田中:今回のような場での良き先輩、良き仲間との出会いは、自分の人生を大きくアップデートする本当に価値ある機会だと感じます。私自身、先の見えないもやもやした時代を抜けられたのは、尊敬できる先輩に出会えたからです。イベントのお話を頂いたとき「未来を作るデザイナーの皆様に、少しでも自分が出来ることを還元したい」と感じました。素敵な出会いがあったとき、自分がその人にどのような価値を提供出来るか、一生懸命考えてみてください。きっと素敵な先輩になったり、仲間になってくれると思います。
古結:参加者の方たちは共通して、未来に漠然とした不安を持っているんだなと改めて痛感しました。私自身と重なる部分もありましたし、これからも同じ悩みを繰り返すかもしれません。ただ、ひとつ確信できたのは、こういった場づくりはこれから本当に大切だということです、参加者の方が「こんな話はネットでしかしたことがない、もう少し頑張ってみよう」というお話をされていました。自分自身と戦いロールモデルを探しながらも、やはりどこか踏み出せず、オンラインで消化することが多い中で、この取り組みを通じて先輩デザイナーや同世代のデザイナーとリアルで交流し、やる気スイッチを入れてくれたことがとても嬉しかったです。
第一回となる「渋谷デザイナーズ会議」のレポートをお伝えしました。
今後も定期的に開催して参りますので、キャリアに悩む若手デザイナーの皆様の交流の場となればと思っています。
皆様のご参加をお待ちしております!