
組織づくりをリードする2人が選んだ、組織と文化をデザインするための6冊
こんにちは。ビズリーチ事業部で企業さま向けのWebサイトの改善を行なっています松永です。 今回は、株式会社ビズリーチのCDO(Chief Design Officer)を務める田中裕一、Visionalのデザイン組織にお […]
ビズリーチでは昨年の春から「デザインの力を高める年」と銘打って、デザイン戦略の取り組みを開始しました。「デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を、企業として約束する。」というデザイン戦略の要となる考えのもと、さまざまな取り組みを行なっています。
その取り組みの一つとして、デザイナーのキャリアと成長を支える「質の高いインプットの機会」を企業としてサポートするため、毎月、メンバーから寄せられるリクエストをもとに書籍を購入し、インプットに活用しています。
詳しくは下記をご覧ください。
質の高いインプットを目指して。ビズリーチオフィスに「デザイナーのための図書館」が誕生!
このシリーズでは、その書籍をメンバーのコメントと合わせて紹介していこうと思います。
気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
黒須正明 著, 黒須正明, 松原幸行, 八木大彦, 山崎和彦 編集 / 近代科学社 / 2013.6.3 発売
ユーザー、ユーザビリティ、UX…普段、何となしに使っている言葉の起源や定義から始まり、人間中心設計の具体的な実践、調査、分析方法、人材の採用、育成まで幅広く、体型的に学ぶことができます。
「人間中心設計」とは何かを理解し、その考え方や、方法論を身につけるための概論書、またはテキストという位置付けで、大変読み応えのある1冊です。初学者よりも、人間中心設計についてある程度学んだうえで、より専門的に学びたい方にオススメいたします。
(デザイナー:村上 杏樹)
Jaime Levy 著, 安藤幸央 監修, 長尾高弘 訳 / オライリージャパン / 2016.5.25 発売
人間はアイデアを盲信してしまいがちな生き物です。しかし、実はそのアイデアを試した人が過去にいて大失敗しているかもしれませんし、想定ユーザーからの需要が全くないかもしれません。そんな状態で本開発に入ると、多大な時間と予算を浪費してしまいます。本書はそのようなリスクを回避し優れた製品を作る方法について詳細に解説しています。具体的には「競合調査・分析」「ペルソナ」「ストーリーボード」「プロトタイピング」「ユーザーテスト」などで、今となってはあまり目新しさはありませんが、サービス開発前の「下ごしらえの方法」を学ぶには丁度良い本と言えるでしょう。
(デザイナー:河上 泰希)
田子學, 田子裕子, 橋口寛 著 / 日経BP / 2014.7.19 発売
デザインの啓蒙に引用したいフレーズが満載な本です。
いわゆる“広義のデザイン”に関する内容で、物事の本質を見抜くというデザインの本来の性格について多角的な視点で語られています。また、ビジネスの文脈でデザインが担うべき役割や作用についての実例が多数登場し、客観的な視点でまとめられています。「デザイン」という言葉の曖昧さが増すなかで、デザイナーとして本来為すべきことを、再認識できる1冊です。
(デザイナー:大澤 信哉)
トム・ケリー, ジョナサン・リットマン 著, 鈴木主税, 秀岡尚子 訳 / 早川書房 / 2002.7.25 発売
デザイン思考、プロダクトデザインの世界ではアメリカで知らぬ人がいないIDEO。
そのIDEOがどのようにしてイノベーションを引き起こすかを、方法論だけでなく、精神やチームなどの事例を添えて紹介しています。人という対象に対して、ブレインストーミングやプロトタイピングを用い、いろんな障壁を超えいくその方法は、多くの失敗から導き出される予想外のことをいかにうまく拾い、最終形に近づけていくかということに常に焦点を当てています。私は、歯磨き粉のイノベーションが記憶に強く残りました。イノベーションにまつわる様々なストーリーに溢れている一冊です。
(デザイナー:景山 泰考)
エド・キャットムル, エイミー・ワラス 著, 石原薫 訳 / ダイヤモンド社 / 2014.10.3 発売
私たちデザイナーは好きなものを好きなときに作るわけではなく、チームで働き、普段からたくさんの人とコミュニケーションを取って仕事をしています。そのなかで、自分の作ったデザインが評価されるか、プロダクトの課題を解決するデザインになっているか、不安だったり悩むこともあります。
本書には、ピクサーがいかに素晴らしい会社か、という事例から、個々人が創造性を発揮できるようなチームビルディングの手法や、チームに所属するデザイナーなら誰しもが抱えるような悩みを解決するヒントが書かれているように感じました。
(デザイナー:西尾 清香)