
組織づくりをリードする2人が選んだ、組織と文化をデザインするための6冊
こんにちは。ビズリーチ事業部で企業さま向けのWebサイトの改善を行なっています松永です。 今回は、株式会社ビズリーチのCDO(Chief Design Officer)を務める田中裕一、Visionalのデザイン組織にお […]
ビズリーチでは昨年の春から「デザインの力を高める年」と銘打って、デザイン戦略の取り組みを開始しました。「デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を、企業として約束する。」というデザイン戦略の要となる考えのもと、さまざまな取り組みを行なっています。
その取り組みの一つとして、デザイナーのキャリアと成長を支える「質の高いインプットの機会」を企業としてサポートするため、毎月、メンバーから寄せられるリクエストをもとに書籍を購入し、インプットに活用しています。
詳しくは下記をご覧ください。
質の高いインプットを目指して。ビズリーチオフィスに「デザイナーのための図書館」が誕生!
このシリーズでは、その書籍をメンバーのコメントと合わせて紹介していこうと思います。
気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
守山久子 著, 日経デザイン 編集 / 日経BP / 2015.4.17 発売
経営難に陥っていたバルミューダが徹底的に市場のニーズ、顧客のことを考え、こだわり抜いたものづくりを行うことで、高級家電の市場をリードするようになったプロセスがわかる本です。
経営者の寺尾社長のものづくりのこだわり、考え方により、デザインや世界観の細部のこだわりがブランドを作り上げていると言うのがよく感じられるに内容になっています。顧客の感じる感覚的な印象を捉える際に、しっかりと感覚を噛み砕いて言語化しているのが印象的でした。
ブランドづくりに関わるデザイナーに、ぜひおすすめしたい本です。
(デザイナー:北町 駿)
阿久津聡, 石田茂 著 / ダイヤモンド社 / 2002.7.1 発売
ブランドは「曖昧で扱いにくい」「結果が見えにくい」「時間がかかる」ものと思われがちですが、本書はブランドをコンテクスト(文脈)という捉え方で、感覚的に行われがちだったブランディングを構造化して説明しています。
「アセロラドリンク」や「サントリー烏龍茶」など、事例とともに紹介されており、理論がすっと頭に入ってきました。広告代理店において企業ブランドと向き合ってきた実践者と、アカデミックに研究を重ねてきた研究者の掛け合わせが心地よかったです。
これまでブランドをなんとなく捉えていましたが、思考が整理されクリアになりました。何度も繰り返し読みたくなる本です。
(デザイナー:浅野 里英)
古川裕也 著 / 宣伝会議 / 2015.9.5 発売
曖昧で定義しにくいクリエイティブディレクターという職業について、電通の古川裕也さんが記した1冊。
新卒1年目の私自身、クリエイティブディレクターは普段の業務の中でも接することが多いにもかかわらず、実際に何をしているのかよく知らないということに気づかされました。本書では大きく3つのことを学びました。1つ目は前述した、クリエイティブディレクターの大まかな業務内容について。2つ目はクリエイティブディレククションはこの世界にあるほとんどの仕事に当てはまるということ。そして3つ目は新卒デザイナーである自分の仕事すらも、ある意味クリエイティブディレクションなのだ、ということです。
「クリエイティブディレクターという職業は自分とは関係ない。」そう思う方にこそ手にとって欲しい1冊です。
(デザイナー:河口 彩香)
リーアンダー・ケイニ― 著, 関美和 訳 / 日経BP / 2015.1.9 発売
Appleのデザインを牽引してきた、デザイナーのジョナサン・アイヴの話。
故スティーブ・ジョブズが絶対的な信頼を寄せていたのはなぜなのか。ジョナサンのデザインへの追求心や信念の強さは、デザイナーのあるべき姿と言えます。この一冊で、「デザインとは何か」という壮大な問いにも答えが見つかるでしょう。ぜひデザイナーに限らず、エンジニアや経営者の方などあらゆる業種の方に手に取っていただきたいです。
(デザイナー:田村 なほ美)
佐宗邦威 著 / クロスメディア・パブリッシング / 2015.8.4 発売
デザインする上での大事な発想法を言語化してくれている本です。
「デザイン」思考というとデザイナーのための本だと感じるかもしれませんが、ビジネスに関わってる方にもきっと気づきが多いと思うので、ぜひ読んでいただきたいです。新しいアイディアを発想するには?そのアイディアをよりよいものにするには?デザイン思考とは人間中心設計の考え方なので、ユーザーの本質的な課題を捉え、よりニーズにあったアイディアを発想できるようになると思います。
新たな発想を得たい方はもちろんのこと、デザイナーにとっても改めて気づかされることが多い本です。
(デザイナー:五十嵐 未夏)