
組織づくりをリードする2人が選んだ、組織と文化をデザインするための6冊
こんにちは。ビズリーチ事業部で企業さま向けのWebサイトの改善を行なっています松永です。 今回は、株式会社ビズリーチのCDO(Chief Design Officer)を務める田中裕一、Visionalのデザイン組織にお […]
ビズリーチはこの春「デザインの力を高める年」と銘打って、デザイン戦略の取り組みを開始しました。「デザイナーが仕事を通じて成長できる機会と環境を、企業として約束する。」というデザイン戦略の要となる考えのもと、さまざまな取り組みを行なっています。
その取り組みの一つとして、デザイナーのキャリアと成長を支える「質の高いインプットの機会」を企業としてサポートするため、毎月、メンバーから寄せられるリクエストをもとに書籍を購入し、インプットに活用しています。
詳しくは下記をご覧ください。
質の高いインプットを目指して。ビズリーチオフィスに「デザイナーのための図書館」が誕生!
このシリーズでは、その書籍をメンバーのコメントと合わせて紹介していこうと思います。
気になる書籍があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
小霜和也 著 / 宣伝会議 / 2014.10.29 発売
コピーライティングの技法的な内容ではなく、マーケティングについての書籍です。コピーを考えるときは、商品の具体的な情報や、競合商品との違い(USP)を考えるのが基本といったことが書かれています。
現状を観察し、競合調査をして、情報を整理し、課題や強みを見つけ出すという手段は、デザインをする際も共通のものが多く、考え方としても「相手の立場に立って考える」ということが大事だということを改めて感じました。
コピーライティングだけでなく、マーケティングに興味がある人にも役立つ一冊です。
(デザイナー:Lu ChiaLin)
アーロン・イリザリー, アダム・コナー 著, 安藤貴子 訳 / ビー・エヌ・エヌ新社 / 2016.5.26 発売
組織における「批評」のあり方を見つめ直すきっかけになる本でした。
どこのデザイン組織でも、ごく当たり前に行われているデザインレビュー会。 そのレビュー会で、批評する側、批評される側双方の心構えや、手法などが紹介されています。 デザイン批評とは、デザイナーが持っている特別なスキルではないと思っています。 いますぐにでもチームで実践できるものも多数紹介されているので、 デザイナーだけではなく「自分たちが誰かに届けるものをよりよくしたい」と思う全ての人に読んでもらいたい一冊です。
(デザイナー:渡部 夏菜)
安藤昌也 著 / 丸善出版 / 2016.6.1 発売
「UXデザイン」における、各種手法やプロセスを体系的に紹介している、まさに教科書のような書籍です。
図解が豊富なハウツー本を期待すると、やや面を食らうかもしれませんが、アカデミックな側面から知識をきちんと抑え、足元を固めておくと、実践の場でも地に足のついた議論ができると思います。いつも手元に置いておき、困ったときの拠りどころにしたい一冊です。
(デザイナー:戸谷 慧)
+DESIGNING編集部 編集 / マイナビ出版 / 2017.9.29 発売
定番のデザイン誌「+DESIGNING」で、今回の特集の内容は「今こそ知りたい!書体、フォント、組版のこと」です。
普段UIデザインをやっていると、グラフィックデザインでのタイポグラフィの知識はそこまで求められませんが、最近のWebではタイポグラフィ関連の新しいCSS属性がどんどん追加される傾向にあります。デジタルデバイスでもきれいな「文字」を見せるために、今回の特集の内容を把握しておくと良いかもしれません。 付録の「MORISAWA PASSPORT メディア別・書体サンプル帖」も、実務に参考になる一冊です。
(デザイナー:庄 鈞瓏)
公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA) 著 / 六耀社 / 2017.6.25 発売
2016-2017年の日本のグラフィックデザイン年鑑。 広告、ポスター、パッケージと様々な目的で作られたグラフィックデザインを見ることができ、今のグラフィックデザインの流行や空気感を感じることができます。
「どう伝えるか」より「どう見せるか」に重きを置いている本なので、表現の知見を広げるのにとても役立ちます。 ビジュアルデザイン関係者はもちろん、デザインはこうあるべきと固定観念を持ってしまっている人にもぜひ見て欲しい一冊です。
(デザイナー:岩瀬 雄一郎)