
デザインの品質を定量化する「コミュニケーションデザイン評価モデル」
株式会社ビズリーチにて、コミュニケーションデザイン部の部長を務めます三井です。 コミュニケーションデザイン部では、デザインの観点を定義し、デザイン品質を定量化する「コミュニケーション評価モデル」を運用しています。今回はコ […]
BIZREACH Designer Interview!今回話を聞いたのは、コミュニケーションデザイングループにてB to C と B to Bのデザインを担当している、デザイナーの田村です。田村は新卒でデザイナーとしてビズリーチに入社し、今年で社会人2年目となりました。
そんな田村が「BIZREACH CAMPUS Festival」というOB/OG訪問イベントのプロジェクトで、今回はじめてメインデザイナーを任されました。
今回なぜ田村がメインデザイナーを任されたのか?一体どのようなクリエイティブを制作したのか?ビズリーチに入社した新卒デザイナーがどのように活躍しているのか?気になる方は一度ご覧いただけると嬉しいです。
「BIZREACH CAMPUS Festival」とは、2017年10月21日に初開催した学生を対象とした日本最大級のOB/OG訪問イベントです。
ビズリーチが運営するOB/OG訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」が、10月にリリース1周年を迎え、この1年の間で約25,000名の学生さんにOB/OG訪問の機会を提供してきました。今回は1周年を記念して「BIZREACH CAMPUS Festival」と題し、全学年の大学生を対象としたOB/OG訪問イベントを開催しました。
社会人としての人生を先に歩む先輩たちが、この日一堂に集結。
日本を牽引する、超豪華ゲストによるパネルディスカッションや、企業の方とお話ができる少人数制の企業ブース、さまざまな業界・業種で活躍するOB/OGと出会える座談会など、豊富なコンテンツを用意しました。
BIZREACH CAMPUS Festival 公式サイト
ーー まずはじめに、田村さんのキャリアについて教えてください。
ビズリーチに新卒として入社して研修後に配属されたのは、新卒事業部が開発・運営しているOB/OG訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」というサービスでした。プロダクトデザインとコミュニケーションデザインを実践しながら学び、その後、コミュニケーションデザイングループが発足され、異動しました。
コミュニケーションデザイングループでの現在の仕事内容は、各サービスのB to CとB to Bのオンラインとオフラインのデザイン制作です。普段よく制作しているものですと、バナーやランディングページが多く、今回のイベントのようなイレギュラーな案件も担当します。
ーー 今回、なぜ田村さんが「BIZREACH CAMPUS Festival」のクリエイティブの制作を任したのでしょうか。
一言でいうと、私が挙手したからですね(笑)。
ーー ビズリーチの各案件のアサインは挙手制なんですか。
挙手制だったり、マネージャーが決めてアサインしたり、案件の内容によりますね。今回の「BIZREACH CAMPUS Festival」の場合は、“新卒や若手にもチャレンジしてほしい”というマネージャー陣の意向があり挙手制で行われました。
そして今回、私が誰よりも早く手を挙げたので任せていただくことになりました。
ーー 何故、今回「BIZREACH CAMPUS Festival」のクリエイティブに携わりたいと思ったのですか。
かなり自由に任せてもらえる案件なので、自身の表現力や技術力、成長を確かめるチャンスだと思ったんです。やらない理由はないので、真っ先に立候補しました。
普段携わっている「ビズリーチ」は、ハイクラス層に特化したサービスのため落ち着いたトーンでデザインすることが多く、出来る表現は限られています。
違ったトーンや、ある程度自由度がある中でデザインすることに挑戦してみたいなと思いました。
ーー 今回のプロジェクトはどのようなメンバーで運営されていたのでしょうか。
ざっくりわけると、「BIZREACH CAMPUS」のイベント運営メンバー(マーケターなど)と、コミュニケーションデザイングループのメンバーですね。
人数はコアメンバーが10名前後、デザインはマネージャー陣にサポートしていただきながら、基本的には私一人で制作しました。
時間と予算も限られていたため、作りながら必要な物を探っている感じでしたね(笑)。
田村が手がけたクリエイティブ
「BIZREACH CAMPUS Festival」参加者に配布した紙袋
「BIZREACH CAMPUS Festival」参加者に配布した当日パンフレット
「BIZREACH CAMPUS Festival」スタッフの集合写真
ーー 今回デザインした中で、特にこだわった点を教えてください。
もともと「ビズリーチ・キャンパス」のサービス自体のトンマナは、“キャリア形成”をイメージできるような、ネイビーカラーを使ったシンプルで緊張感のあるデザインだったのですが、「その印象を壊してほしい」という依頼を「ビズリーチ・キャンパス」チームにいただいて、“カジュアルさ”や“楽しさ”を強く感じられるデザインを目指しました。
ロゴ内で使用している太陽のモチーフは朝日をイメージしていて、太陽が参加者様それぞれのキャリアを表し「このイベントに参加すれば、未来が開ける」といったようなメッセージを込めています。
また、サービスを知らない方が「BIZREACH CAMPUS Festival」と聞いても何のことかさっぱりわからないと思ったので、メインビジュアルで人と出会える場であることが伝わるように、人と人が密に接してコミュニケーションを取っているような写真を使用しました。
ーー 確かにビズリーチのサービスは、シンプルで大人っぽいデザインが多い印象がありますね。そんななかで今回のロゴのようにピンクを使うのは、だいぶ勇気が必要そうですが。
そうですね(笑)。最初はもっとトロピカルなデザインだったのですが、時期的にも秋なのでもう少し落ち着かせようという意見が出て、現在の形に落ち着きました。
コンセプトが固まっていたので、モチーフがぶれることはありませんでした。
ーー 今回デザインした中で、大変だったことはありますか。
このイベントはコンテンツの数が多いので、主張したいメッセージや情報がとても多かったんです。ランディングページのワイヤーフレーム作成や情報設計、言葉選びには頭を悩ませました。
例えばですが、IT界隈で有名な方が登壇くださっても、参加者様のなかにはよく知らない方もいる可能性があります。そういった場合、スピーカー欄に登壇者のお名前だけ載せていても、そのトークセッションの魅力は伝わりません。でも、だからといって大きくプロフィールを載せると、全体が見づらくなりますし、イベントのメインは“OB/OGが交流できる点”なので、他の情報を目立たせすぎず、1番見てほしいところが見てもらえるように絞る。そういった細かな調整や情報の選定が難しかったです。
ーー 当日参加された方から、何か意見や感想はいただきましたか。
参加してくださった学生の皆様には、アンケートを配布していました。
回答を読み上げると
と、嬉しいお言葉を多くいただきました。
ーー 次回、より多くの時間がとれたら、作りたい物はありますか。
登壇ステージの背景や企業ブース、装飾など、会場全体の統一感をもっと出せるように演出したいですね。
前回は「BIZREACH CAMPUS」のマーケティング担当が率先して、バルーンやサインを設置したりしてくれたのですが、サインの設計(動線作り)や装飾、空間デザインなども含めて、次回はこちらがリードしたいです。
ーー 今回取り組めて良かったことと反省点、今後の目標を教えてください。
印刷のトラブル、入稿の対応、他の職種の方々とのコミュニケーション……など、反省点は沢山あります。むしろ反省点しかないくらいです(笑)。
デザイナーから制作の意図をチームに正しく伝え、積極的に提案し巻き込んでいく難しさを痛感しました。
次回はデザインだけにとどまらず、プロジェクト全体を引っ張るくらいの熱量と、当事者意識を持ち、企画からコミットし、自ら提案して、より上質なクリエイティブを追求したいです。
ゼロからイベントを立ち上げることに携われたことは、新卒2年目の私にとってとても貴重な経験でした。
ーー 新しい挑戦をしたことで、多くの課題にぶつかった田村。今回の経験を活かして、次回どのようなイベントを手がけてくれるのか楽しみですね。
ありがとうございました。