Visional Designer Blog

ユーザーファーストなサービスのために足りなかったもの

こんにちは、デザイナーの梅林です。

ビズリーチのデザイナーは、求職者様へのユーザーインタビューや、運用コンサルタントと一緒に企業の採用担当者様を訪問(以下、営業同行)し、お客様の声を聞いてプロダクト改善に役立てています。多い時には、月に5回いくデザイナーもいます!

今回は、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」のプロダクト作りを推進しているチームの中から3名に、営業同行についてインタビューしてみました!

五十嵐 未夏 / Mika Ikarashi
2015年4月にエンジニアとして新卒入社。エンジニアながら、得意のイラストを駆使し、肉食就活サイト「ニクリーチ」のLINEスタンプの作成を担当。同年12月にデザイナーにキャリアチェンジし、現在は即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」における企業様側画面のUI/UXを一人で担当。(写真左)

村上 杏樹 / Anju Murakami
2016年4月新卒入社。大学在学中にビズリーチでインターンを経験。インターン中から即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」のアプリデザインを担当。現在はPCやスマートフォンのwebサイトも含む「ビズリーチ」のUIデザイン全体を担当。(写真中央)

相澤 大和 / Yamato Aizawa
新卒でWEB制作会社に入社。大手広告代理店などのwebサイト制作を手掛け、2016年10月にビズリーチへ入社。現在は、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」のフロントエンド開発に携わる。(写真右)

お客様から「使いづらい」と言われたのをきっかけに

ーー営業同行をするようになったきっかけは何ですか?

五十嵐:私は、企業様が使う管理画面のデザインを担当しているのですが、PM(プロダクトマネージャー)から聞いた要件でデザインした機能が、お客様から「使いづらい」という声をいただいたのがきっかけで、営業同行するようになりました。わたしたちのサービスを実際にどのよう使っていただいているのかを間近で見たかったんです。

村上:私は、求職者様が使う画面のデザインを担当しているのですが、私も含め、新卒でビズリーチに入った人は転職経験がないんですね。その上「ビズリーチ」のターゲットは即戦力人材のため年齢層も様々で、使っていただくお客様がイメージしづらかったんです。最初は「こんな感じで転職活動するのかな?」と、想像しながらデザインしていたのですが、取り組むなかでお客様のことをもっと知りたいなと思うようになっていきました。

相澤:そうしたら自然と、「ビズリーチプロダクトのデザイナーもフロントエンドエンジニアも、全員で営業同行に行こう」ということになって、みんなで行くようになりました。

ーーフロントエンドエンジニアも営業同行するんですね!

相澤:はい、全員参加で、C側(求職者様側)も、B側(企業様側)も、デザイナーもフロントエンドエンジニアも、みんないきますね!

ーー訪問する企業様はどうやって決めているんですか?

五十嵐:業界や企業様の規模などでは決めていないですね。ビズリーチでは、サービスを導入いただいた際にサービスの使い方や今後の進め方についてお話しする「導入ミーティング」と、導入後定期的に「振り返りミーティング」をさせていただいているので、コンサルタントと連携をしてスケジュールが合う企業様を訪問させていただいています。

ーー事前準備は何かありますか?

相澤:スーツのクリーニングですかね(笑)

村上:私は担当のコンサルタントから、訪問する企業様のことを教えてもらっています。今回の訪問の目的、企業様の課題、募集ポジション、募集人数などについて、ランチやSlackなどで共有してもらうようにしています。

直接会うからこそ分かるリアルな反応

ーー訪問時は何をしているんですか?

相澤:コンサルタントが話を進める中で、疑問に思ったことは質問しますし、プロダクトで改善できそうなお客様の課題を探したり、あとは機能のご提案をしたりしますね。

ーー機能の提案?

相澤:僕が携わっている企業様の管理画面では、企業の採用担当者様がビズリーチのデータベースを検索し、レジュメを見て採用要件にマッチする方にスカウトを打つことができます。ご多忙でなかなかレジュメを見る時間を捻出しづらい採用担当者様に営業同行した際、空き時間に携帯でレジュメが見られる機能をおすすめし、実際にご利用に至ることもありました。「これは便利ですねー!」と言っていただけたのは嬉しかったですね。

ーー自分たちで作った機能を活用いただき、喜んでもらっているのを間近で見れるって、嬉しいですね!

相澤:そうですね!自分が採用活動をしているわけではないので、作った機能が本当に採用担当者様に役立っているかどうかって、実際にフィードバックをいただくまで分からないんですよね。なので、「よかったー!」と思いましたし、早くチームのみんなに共有したい、とも思いました。

ーー営業同行してみての気づきやフィードバックはどうやって共有してるんですか?

村上:定期的に、デザイナーで共有会をしています。「こんな課題があった」「ここが使いづらそうだった」「こんな機能のご要望をいただいた」など、お客様の声や自分自身の気づきなどを共有し、改善できそうなものは優先度をつけて対応していきます。

五十嵐:ビズリーチプロダクトのデザイナーは10名くらいいるのですが、みんなが行けばその分情報も貯まりますし、共有の場を持つことでチームの認識も統一されていいですね!

営業同行から得られるたくさんのこと

ーー営業同行してみてどうでした?

村上:緊張しました!(笑)でも、とても勉強になりましたね。私は求職者様側のサービスをデザインしているのですが、「求職者様のこんな情報があると、担当者の方はスカウトを打ちやすいのか」という気づきもありました。それに、デザインの意図をチームのメンバーに伝える際に、これまでは「おそらくこうだと思うので」と想像で説明していたのが、「実際こうだったので」と、自信を持って説明できるようになりましたし、説得力も増した気がします!

五十嵐:驚いたのは、人事担当者様によってプロダクトに対する習熟度が全く違うことでした。「分かってくれるだろう」「気づいてくれるだろう」と思っていたことが、思ったより伝わっていなくて、「もっとお客様に優しいUIにしなければ」と思うきっかけになりました。また、社内のコンサルタントとも以前よりさらにコミュニケーションが取りやすくなって、相談しやすくなりました!

相澤:自分たちで作ったものが実際に使っていただいているところを見られて、よりモチベーションが上がりましたね!あとは、コンサルタントの業務理解にも繋がりました。ビズリーチのコンサルタントは、お客様の求人作成やスカウト文の作成などをお手伝いさせていただいているのですが、それって企業様のことをちゃんと理解しないとできないですし、こんなに入り込んでフォローしているのかと、リスペクトにも繋がりました。

ーー営業同行は、これからも続けていきますか?

村上:ぜひ続けたいですね!8月からは新卒も現場配属になったので、若手こそ行くべきだと思いますし、ユーザーファーストでサービスを作って行くためにも、ビズリーチデザイナーの文化にしていけたらなと思っています。

相澤:作ったサービスを使ってくださるお客様に会えてフィードバックいただけるのって、事業会社ならではだと思うんですよね。僕は前職、受託の制作会社にいたので、納品した後はユーザーの反応って見られなかったんです。でも今は改善のヒントもたくさんいただけるし、サービスを通してお客様の課題を直接解決できるのが嬉しいですね。

五十嵐:ビズリーチは、そういう(お客様の課題を解決したい)人がたくさん集まっているので、これからもちゃんと価値のあるものをみんなで作っていきたいです!

ーーありがとうございました!お客様の声を聞くのって、本当に大切ですよね……!これからもみんなで、ユーザーファーストなサービスを作っていきましょう!

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